卵巣の病気 
卵巣は女性が女性であるための
大切なコーディネーター

  卵巣の役割は「女性ホルモンの分泌」と「毎月の排卵

卵巣からはエストロゲン(卵胞ホルモン)と
プロゲステロン(黄体ホルモン)という
2種類の女性ホルモンが分泌され、毎月の
生理や妊娠だけでなく、女性の一生を
コントロールする重要な役割を担っています。

また女性は将来の妊娠に備え、出生時に
約200万個もの原始卵胞が卵巣にストック
されており、やがて思春期になる頃から
成熟卵胞に成長し始め、周期的に毎月1個
ずつ卵子を排出するようになります(排卵)。

排卵は通常、左右の卵巣から毎月交互に
行われますが、片方から続くこともあります。
生涯の排卵回数は平均で400回くらいです。


卵巣にできる腫瘍

卵巣は体の奥深い所に存在するがゆえに、腫瘍に関しては「沈黙の臓器」と呼ばれるほど
症状が出にくい臓器です。極端に大きく腫れればお腹の圧迫感などで気づくこともありますが、
多くの場合では検診や他の症状で診察を受けた時にたまたま発見されるケースが殆どです。

卵巣のう腫・・・卵巣に水分や粘液が貯留して腫れるものです。良性なので小さいものは
経過観察ですが、増大傾向を示すもの、また大きさが5cm以上になると
卵巣が捻転を起こす危険性を考慮して手術となる場合があります。

チョコレートのう腫・・・卵巣内に子宮内膜症ができて月経時の出血が貯留して腫れたものです。

卵巣癌・・・卵巣に発生する悪性腫瘍で、発見された時には60%以上ケースが既に進行癌です。

生涯の排卵回数が多いほど発症リスクが高くなります。つまり妊娠未経験者では高く、
妊娠や出産回数が多い方、OC(低用量ピル)の長期服用者ではリスクが低下します。
細胞採取が容易にできませんので、子宮頚癌の様に前癌病変や0期の早期癌として
捉えられることはありません。このため、定期的に内診や経膣エコーを受けることが
とても重要となります。

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