女性の一生を通じて女性ホルモンの果たす役割は計り知れないほど重要です。 女性はエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン) という 2つの女性ホルモンの働きによって、日々の状態がコントロールされています。 中でもエストロゲンは女性の美(魅力)と健康(体調)における中心的存在です。 美容面では、女性らしい体型の維持、肌の潤いや皮脂量の調整、乳房の発達、 コラーゲンの生成など、女性としての美の魅力をかもし出す強力な作用があり、 健康面では、月経の維持や妊娠の準備などの性機能をはじめ、自律神経や 血管、骨、脳などの機能を保ち健康を維持するといった重要な働きがあります。 女性の一生におけるエストロゲン分泌量の変化と起こりやすい病態 性成熟期の女性では、希望の有無にかかわらず妊娠の準備を毎月繰り返しています。 月経(=生理)とは、毎月妊娠の準備をする中で、受精や着床が成立しなかった際に 不要になった子宮内膜が出血を伴ってはがれ落ち、体外に排出されることを言います。 生理の1周期は、生理の初日から次の生理の初日までの期間(日数)を指します。 その平均的な期間は28〜30日で、1周期内の状態は以下の4つのステージに分かれます。 正常な女性ホルモンの月内変動
「生理が来ない」「周期が一定しない」「生理の出血期間が長い」などの症状が続く時は 卵巣や下垂体などのホルモン系統に何らかのトラブルが発生した合図なのです。 基礎体温を毎日測ると、女性ホルモンが正常に分泌されているかどうかがわかります。 異常の原因を探るためにも基礎体温を毎朝測定し、それを記録しておくことが大切です。 基礎体温表のチェックポイント
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