内視鏡検査を受ける方にとって、よい検査の条件とは何でしょうか?
 その1  当たり前かもしれませんが
       初期の癌などを見落とさずに正確に診断すること
 その2  リラックスした環境で苦痛なく楽に受けられること
 その3  なるべく早く終わること
 その4  検査後に納得のいく結果説明を受けられること

当院では総合的に高い満足度を感じていただけるように
内視鏡検査全体の技術に拘り、情熱を注ぎ続けています。
また安心して受けていただくための「消毒」も重要視しており、
毎回終了ごとに欠かさず、細心の注意を払って実施しています。
少し大袈裟かもしれませんが、命を預けていただいた医師として
その重責を常に忘れることなく、熱意を持って取り組んでいます。

保険診療であれば、費用はどこの施設で受けられても、
同じ内容なら同額なのですから、信頼の絆のもとに
当院で受けてよかったと感じていただける高い満足度が
とても大事なのではと考えております。

他にはないクオリティーの高い内視鏡検査の全行程を
どうか一度体験してみてください。


    内視鏡設備

    内視鏡は胃腸病の病態診断にとって欠くことのできない
    最重要アイテムです。当院では全ての機種で
    トップメーカーであるオリンパス社製を採用しております。  

《胃カメラ》 GIF-Q240X 2台
  GIF-XP260N 1台
  GIF-2T 200  1台
《大腸カメラ》 CF-240AI 2台
《洗浄機》 OLYMPUS OER-2 1台

  内視鏡検査は月〜土まで毎日5〜7件実施しております。   
    電話予約も可能です。大腸検査は土曜日は原則お休みです。

  大腸内視鏡検査は準備に少し時間がかかります。
    当院では、寛いだ雰囲気の中でゆったりと準備していただけるよう、
    特別室(トイレ付テレビ付個室)を御用意いたしております。
    また過去に検査経験がある方には御自宅での準備にも対応いたします。


健康診断の便潜血反応について
通常、健診では2回法が採用されていますが
2回のうち1回でも(+)なら、何かしらの病気を
疑わなければならず、2回とも(+)の場合と同じ扱いになり
大腸内視鏡検査を受けていただく必要があります。
逆に言うと2回とも(−)だからといって絶対に心配ないとは
言えないと考えるのが正確な解釈なのです。


  胃カメラ検査

  胃癌の早期発見、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の診断、
  ピロリ菌感染のチェック、逆流性食道炎の評価など
  精密検査には必須の検査法です。

  当院では初回検査は原則的に、従来の経口内視鏡で
  検査をさせていただいております。何故ならば診断に必要な
  画像の 解像度にまだまだ大きな開きがあるからです。
  楽さを謳って経鼻内視鏡を中心に行っている施設でも
  何かしらの病気の疑われた時は、診断をはっきりさせるために
  経口内視鏡で再検査をしているのが現状なのです。
  内視鏡挿入時の違和感に大差があればそれでもいいと思いますが、
  当院で過去に両方の方法で胃カメラを受けられた皆様の 感想では、
  多くの方から両者に差はなくどちらも楽だったとご評価いただいており、
  むしろ経口の方がいいという方が やや多い印象です。
  咽頭反射の強い方や過去に辛かった経験がある方でも
  当院では丁寧な咽頭麻酔と熟練した内視鏡操作で
  どなた様も安らかに検査を受けていただいておりますので
  どうかご安心ください。 検査時間は5分前後です。



大腸内視鏡検査

一般的に、大腸内視鏡検査は「痛くて苦しく辛い検査」といった
イメージがあり とても残念なことです。 実はこの検査の苦痛は
その殆どが、検査を行う 医師の技術で無くすことが出来るのです。
ところが今の実態としては医師間の技量差がまだまだ大きく、
お受けになられる方のダメージを大きく左右しているのが現状です。
そして技術の未熟さをごまかすために麻酔で意識を落として実施する
施設もありますが、これは腸壁を破る事故につながりとても危険です。
検査の苦痛は麻酔で抑えるのではなく技術で消すものと考えています。
もちろん内視鏡を挿入する直前のゼリー状の局所麻酔は丁寧に行います。

当院では、この内視鏡検査の技に拘り、情熱を注いでおります。
また、検査前のリラクゼーションも重視しています。緊張感が和らいで
穏やかな状態のもとで開始し、苦痛がなく心地よい検査だったとご評価
いただけるように努めておりますので、どうか安心してお任せください。
技術的な事としては、 内視鏡挿入時の 空気量を最少限にとどめ、
スコープをできるだけ直線的に進めていく方法で行いますので、
ウソのような楽な検査に感じていただけるはずです。

大腸癌は腫瘍性のポリープが時間とともに変化して発生します。
悪性に移行する前の良性期に内視鏡で治療(切除)しておけば
大腸癌は未然に防げるのです。つまり大腸のポリープ切除は
癌の予防的治療と考えてください。そして今現在、このポリープの
発見と治療が同時に出来る唯一の方法は内視鏡検査だけです。
当院では入院せずに「日帰り手術」として治療いたしております。

潰瘍性大腸炎やクローン病といった原因不明の難治性 炎症性腸疾患で
当院に 通院治療されている方も現在約30名ほど いらっしゃいます。
これらの病気は罹患年齢が若く、当院でも殆どの方が20〜40歳の
女性の方です。慢性の経過を辿り、不定期で病状が悪化することも多く
頻回な内視鏡検査を余儀なくされます。血便が続く炎症の活動期には
内視鏡を使って直接患部にステロイド剤を注入する場合もあります。
ただ幸いなことに、通院されている方々全員が、外来治療の範囲内で
コントロール出来ており、入院に至るケースはお一人も発生しておらず、
治療に携わる者としては、うれしい限りです。


若年女性の大腸癌が急増中
毎日、大腸の内視鏡検査をさせていただいている中で
最近とても気になっていることが一つあります。
それは、40歳前後の女性の方々に大腸癌の発生が
にわかに増えてきた気がしてならないのです。
もっとも当院で大腸検査をお受けになられる方の半数以上は
30〜50歳前後の女性であり、そのせいかも知れませんが、
先頃に厚生労働省から発表された人口動態調査では、ついに 
大腸癌が 女性の癌の第1位になってしまったことも事実です。 

女性の方ににとって大腸内視鏡検査は ためらいがちな
検査の一つかもしれませんが、乳癌や子宮頚癌と同じように 
女性の大腸癌もその発生年齢が早まってきていると感じます。
最近お腹が不調の方、慢性的に便秘を患っている方、
特に親族にお一人でも大腸癌の方がいらっしゃる方は 
年齢にかかわらず一度は大腸内視鏡検査をお勧めします。









GIF-Q240X
Q240X(経口内視鏡)

GIF-XP-260N
XP260N(経鼻内視鏡)








内視鏡検査室


特別室 
 

内視鏡内科

Q 内視鏡による感染が心配です。消毒は万全ですか?
  A. 当院では内視鏡検査を受ける方全員に予め、梅毒や肝炎などの 
感染症をェックをしておりますし、最新の消毒洗浄器を導入し
万全を期しておりますので、どうかご安心ください。
内視鏡本体の消毒は1回終了ごとに過酢酸にて実施しており、
生検などの処置具は一部を除きディスポ(使い捨て)です。
(特殊なものはオートクレイブで消毒します)
   
Q 楽だと聞いて受けた鼻からの胃カメラが、受けてみると口からよりもかえって辛くて大変だったという話を聞きます。本当はどうなんでしょうか。
  A. 近年に開発された経鼻内視鏡は、ゲーっとなる咽頭反射が比較的 
強い方にとっては従来法より 楽な 検査法として脚光を浴びてます。 
当院でも早くから導入して、選択していただけるようにしてますが、 
アレルギー性鼻炎や慢性鼻炎などで 鼻腔が狭い方には 不向きで、 
挿入痛を伴いやすく、かえって辛い検査になってしまいます。 
鼻中隔に変形があったり、鼻の手術の既往がある方では 
挿入すら出来ない場合もあります。また、検査は出来ても 
止血などの治療ができないことも欠点と言えるでしょう。 
何より最大の弱点は、従来の経口内視鏡に比べ、細径ゆえに 
画質が大幅に劣ることです。改良されてきたとはいえ現行の 
ハイビジョン画像と比較すると雲泥の差があります。 
つまり経鼻内視鏡では専門的眼光で観察しても、ごく初期の癌が 
見落とされてしまう心配が若干あると言えます。 
専門医以外でこの方法で検査を受けた場合、 
その危険度が高くなることは言うまでもありません。 
従って癌を心配して検査を受けられる方、年齢で言えば 
40歳以上で初回の場合は従来の経口内視鏡をお勧めいたします。
   
Q 37歳の主婦です。大腸内視鏡検査を予約した日が生理にぶつかりそうです。変更したほうがいいでしょうか?
  A. 検査は問題なく行えますが、心理的な面を考慮しますと検査理由に 
急ぐ必要性がなければ、なるべく生理期間中は避けていただいた 
方がよろしいかと思います。特に出血量の多い月経初期や 
生理痛が強い方では検査によって不快度が増すことがあります。


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