「おりもの」の正体とは・・・・・・・ 「おりもの」は子宮や膣などから分泌される粘液と古い細胞の集合体です。 その役割は、ちょうど口の中にとっての唾液や目にとっての涙とよく似ており、 ★膣内の潤いをキープして粘膜を保護 ★弱酸性にして雑菌から膣をガードする ★妊娠しやすい環境維持 などの働きがあります。下着を汚したりするので、少し嫌なイメージがありますが、 実はその色や匂いで内性器の健康状態を知ることができる大切な情報源なのです。 おりものが異常かどうかを判断するためには、正常な姿を知っておく必要があります。 正常な色は、無色透明〜やや白っぽい感じで、下着に付着したものが乾燥すると 少し黄色っぽくみえます。正常な匂いはやや酸味臭があります。 ただし色々な時期により変化するので、そのことをしっかり知っておくことが重要です。 @ 生理周期による正常な変化 ● 卵胞期 ・・・ 量は生理直後に減るが排卵へ向けて徐々に増える ● 排卵前 ・・・ 量は最も多い。色は透明で粘度が高く、糸を引く状態になる ● 黄体期 ・・・ 量は排卵後に減るが生理前にまた少し増える 色は白濁して粘り気が増し、下着に付くと黄色に見える A 年齢に伴う正常な変化 ● 思春期 ・・・ 女性ホルモンの分泌量が不安定なので量の増減あり ● 成熟期 ・・・ 20〜30歳前半は量も多く、妊娠しやすい状態をキープ ● 更年期 ・・・ 30歳後半から量は減り始め、50歳では自浄作用も弱まる 量が急に増えたり、色が赤や緑色だったり、腐敗臭がしたり、ポロポロの固形だったり、 外陰部の痒みを感じたりした時は、何らかの異常が疑われますので早めに受診しましょう。 |